このリフォームのポイント
- 大切な思い出を残したリフォーム
- 趣のある日本家屋と茶室
- 使える部分を活かし快適な空間へ
- リフォーム期間
- 3週間
- リフォーム費用
- 約270万円
- 築年数
- 20年以上
- 工事個所
- トイレ 玄関・ホール・廊下
※上記のリフォーム費用は施工当時の金額になります。
娘さんの新居用に一部を取り壊し、合わせてリフォームを
今回ご依頼いただいたB様の建物は、B様と同じく茶道師範をなさっていたお母様のお住まいに、お母様がそれまで茶道のお稽古場としていた建物を移築するような形で増築した本格的な日本家屋です。
増築されたのは35年も前のことですが、お茶室には手斧(ちょうな)掛けの柱も使われていて、文化財としての価値もありそうな建物です。
▲純和風建築の風情を残して防水機能の高い外壁材を使っています。
そのお母様が亡くなられてしばらく時が過ぎたことから、お母様の住居だった部分を取り壊し、新たにB様の娘さん(40代)家族の新居を建てることになりました(ご新居は東栄住宅で建てさせていただいています)。
居住部分とお稽古場との間に外壁を作るのは当然ですが、35年間、畳替えをしたくらいで家に手を入れたことは一度もなかったそうで、B様が茶道のお稽古場として使う上でもいろいろと支障が出ていました。
築35年、いいところはまだたくさんあった建物ですが...
B様はリフォームの要望をしっかりとリストにまとめてくださっていました。
いちばんの問題は雨漏りでした。屋根瓦や2階の木製の外壁の不具合で1階の壁のあちこちにシミが広がるばかりか、雨だれ受けに洗面器や壺を並べることもあったそうで、「娘と"昭和に戻ったみたいね"と笑い話になりました」とB様。 また、土壁が長い間に収縮して梁や柱との間に外の光が見えるほどすき間ができた場所もありました。風情のある玄関の敷居部分も天樋の水が流れ込んで腐食が進み、土壁にも崩れがありました。
もうひとつはトイレでした。
お稽古の休み時間に使う人が重なることが多いのですが、それまでのものは、使うたびに紐を引いて水を流すハイタンク式の和式で古めかしく、水が貯まるまで時間がかかり、続けて使えないことがネックでした。
▲B様、娘さん、お稽古に通うお弟子さんたちにいちばん喜んでいただけました。
家に込められた"想い"を大切にしながら工事を実施
リフォーム工事そのものは特に難しいものはなく、忠実にご要望を満たすことを心がけました。
外壁は以前の板壁の雰囲気を活かし、屋根瓦は解体した家屋から使えるものを使い、壁のすき間は丁寧にふさぎました。玄関の腐食していた敷居も、そっくり取り替えた方が施工上はスムーズでしたが、B様と娘さんの「使えるものはなるべく残して使ってほしい」というご希望で一部を剥ぎ木(はぎき)して使いました。
▲玄関の敷居と壁
リフォーム前:土壁が一部剥がれ落ち、壁の下部の木と敷居は腐食していました。
リフォーム後:取り替えた方が工事は簡単でしたが、腐食した部分だけを切り取り、剥ぎ木でつなげています。
また、解体した住まいの柱を娘さんの新居の棚として使うことにしています。
お母様、B様、そして娘さんと、3代続く茶道のお稽古場のリフォームを、皆さんの思い入れを大切に残しながらできたことに手ごたえを感じています。
左上)こちらはにじり口が設けられた本格的な4畳半のお茶室です。天井などとても凝った作りです。
右上)B様が取材スタッフのためにお茶を点ててくださいました。
下)趣のある茶道具
別のお宅訪問を見る
Contact
リフォームのご相談はこちら
- 東京事業所0120-881-706定休:水曜日
- 埼玉事業所0120-775-959定休:水曜日
- 仙台分室0120-150-370定休:火・水曜日
- 神奈川事業所0120-229-865定休:水曜日
- 千葉事業所0120-774-078定休:水曜日
- 東海事業所0120-656-123定休:水・木曜日
- 関西分室0120-941-898定休:水・木曜日
- 九州事業所0120-810-840定休:水・木曜日